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京成松戸線が誕生【2024年8月号2面】
2024-08-01
カテゴリ:街角ニュース
京成電鉄(市川市)と新京成電鉄(鎌ケ谷市)は鉄道事業の合併について国土交通省から認可を受け2025年4月1日より現在の新京成線(京成津田沼~松戸)を「京成松戸線」として運行すると発表した。合併に伴う運賃、料金の変更は行わない。新京成電鉄は1946年の設立、翌年に薬園台~新津田沼間で開業。今回の吸収合併により79年の歴史に終止符を打つことになる。
今回の合併で新たに京成松戸線となるのは京成津田沼~松戸間の26・5キロで県北西部を縦断するような路線。習志野市津田沼エリアを起点に途中船橋市東部や鎌ケ谷市を経由し松戸市中心部に至る。東武アーバンパークライン(船橋~柏)と並び県内の総武・京葉エリアと常磐エリアを結ぶ重要な路線だ。県内の移動にも都心方面へのアクセスにも非常に便利。千葉市内中心部から京成を利用して松戸方面へ向かう場合、以前は京成津田沼で乗り換える必要があったが、2006年に京成千葉線(京成津田沼~千葉中央間)の千葉中央まで直通運転を開始、松戸方面へ乗り換えなしで行けるようになった。
今回の合併で利用客にとって大きな影響はないと思われるが、新京成線独特のピンク色のカラーリングの車輌は、随時京成のイメージカラーに塗り替えられる予定だったり、新京成の名が消えるなど鉄道ファンならずとも寂しさは残る。
京成電鉄は2022年9月に新京成電鉄の全株式を取得し完全子会社化、利用客の減少や人員不足による傘下のバス会社の減便や人材の確保等今後における課題解決も含め経営の効率化、迅速化を図る狙いがあるとみられる。
