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2022年8月号

2022年8月号(Vol.311)ダウンロード

2022年8月号1-8面

(926KB)

2022年8月号2-3面

(887KB)

2022年8月号4-5面

(873KB)

2022年8月号6-7面

(953KB)

2022年8月号1面~3面

1面
要人警護の実態と問題点
野田元総理のSPが語る治安大国としての不安

 去る7月8日の日中、奈良県の近鉄大和西大寺駅前で、自由民主党の安倍晋三元総理が宗教団体に恨みを持つ男から銃撃され亡くなるという痛ましい事件が発生した。投票日の前々日に起きたこの事件は、参院選の行方に少なからず影響を与えたというのが選挙関係者の見方になっている。  (取材 今村敏昭)

男は手製の銃で安倍元総理の至近距離から銃撃され、警護のあり方に問題があったと厳しく指摘する声は多い。どんな不祥事があってもトップが非を認めることはないのが警察の常であるのに、捜査も検証も終わる前から奈良県警本部長自ら警護体制に問題があったことを認めている。これは「世界一治安のよい国、日本」の威信を揺るがす大事件となった。9月27日に日本武道館で行われる国葬には海外から多数の弔問を受けることが確実で、はからずも安倍氏の死去で日本を舞台に弔問外交が繰り広げられることになる。

目まぐるしく変わる報道の視点 

 事件をめぐる報道は目まぐるしく変遷している。安倍元総理銃撃の第一報には大多数の人が大きな衝撃を受けた。そして識者・関係者のコメントは「民主主義への重大な挑戦」で一致していた。
 ところが、男が安倍元総理を襲った理由が政治的問題でないことがわかると、それが「宗教団体はどこだ」に変わり、警察が情報を隠匿しているとの批判に変わった。
そして、宗教団体が旧統一教会であることがわかると、旧統一教会の不適正な献金の在り方がクローズアップされるようになり、関係する政治家の情報が連日報道されるようになった。報道は、衝撃的な銃撃事件そのものより、旧統一教会の金集めの実態に対する批判にスライドしていっている。
 一方、政府が国葬を決めると一斉に反対の声が上がってくるなど、国政は混乱している。安倍元総理が歴代最長在位期間であることやその功績を考慮すると国葬がふさわしいとの意見がある一方で、総理在任中の安倍氏を追求していた勢力からは国民の信任を得られないことを理由に国葬に反対する見解が示されている。海外から多くの弔問者の来日が見込まれること自体が安倍元総理の国際的評価であって、それこそが国葬にすべきであると根拠だとする声に対し、国葬にするにしても閣議決定で決めるのではなく、国会の審議を経るべきだとする声など、各界様々な対応が見られる。
SPの覚悟と油断

 党首クラスの要人が街頭演説する際の街宣車の屋根上や上部看板の内側には、警察が事前に防弾シートを貼ることは知られていない。要人と一緒に立つ進行役の地方議員によれば、SPから「何かあったときはあなたも有無を言わさずいきなりなぎ倒します」と事前に言われたことがあり、厳重な警備体制がとられていることを実感させられたらしい。制服警官を配置して襲撃を断念させるいわゆる「見せる警護」のほか、聴衆の中に私服で紛れ込んで気づかれないように不審者の周りを取り囲む警護もある。これら警護担当者は常に薄っぺらい鞄を持っているが、これには防弾シートが入っていることは今回の事件で衆目の事実となった。
 千葉県選出の野田元総理が退任し2年以上経過した後、県内のある士業団体の会合に出席した際の警護のSPに対する取材によれば、「総理退任後も3年程度は警護を続ける。総理退任後に襲われるようなことがあると、世界中に日本警察の失態をさらすことになるからだ」との警察内部の事情を答えてくれている。警護期間が終了したある要人は「やっとコンビニにいける。何時何分にトイレに行ったまで記録される監視状態から解放された」と冗談半分に語ったが、それほどしっかりした警護を受けていたことを表している。
 安倍元総理を守ることはできなかったとはいえ、いざというとき、身を挺して要人を守る覚悟で任務に就いていることには敬意を表するしかない。事件現場でも同じ覚悟であったであろうことは疑う余地がない。だからこそ、男の接近をやすやすと許してしまったことが残念でならない。国の内外の警護の専門家から、隙だらけの警護であったとの指摘が多数寄せられているが、銃規制の厳しい我が国において、手製の銃による襲撃を予想しなかったか、あるはずがないという潜在意識が事件を許した要因だとしたら、数十年にわたって全国各地で積み上げてきた日本警察の無数の努力がいっぺんに崩れたようで、どうにもやるせない気持ちになる。
 
●ある市議の話
「党代表が千葉駅東口で街頭演説したとき、大型の街宣車の上で準備していたところ、
3人のSPが上がってきました。荷物を開いて街宣車の屋根上の立つところの床の部分と、周囲を囲む看板の内側にびっしり何かを張り巡らせました。銃撃を受けた時のための防弾シートだそうです。襲撃はないとは思いますが、万一の時は1秒遅れることで命を左右するから、その時は車上の全員をいきなりなぎ倒します。多少の怪我をさせることがあっても、命を優先しますと言われました。えっ!と思いましたが、これが本物の警護なんだと感動したことを覚えています」。

●あるSPの話
「元総理をいつまで警護するかは、警察の上の人たちが決めます。ご本人の要望もありますが、総理退任後の襲撃を許すと、海外に対し日本警察の汚点となり、治安のよい国の看板に傷がつきます。事件はめったに起こりませんが、いつ起こるかもわかりません。だから、常に警護する必要があります。現職総理であれば物々しい警護体制をとりますが、退任されて時間の経過とともにソフトな警護にシフトしていくのが一般的です」。

 9月には安倍元総理の国葬が予定されている。海外から多くの要人が来日し日本警察の威信がかかった未曽有の警備体制がとられるだろう。無事に国葬が執り行われることを願ってやまない。安倍元総理のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族に謹んでお悔やみを申し上げます。


稲毛新聞25周年記念企画
メモリアルバックナンバーセット発売

この度稲毛新聞では、創刊25周年記念事業の一環として、1996年9月の創刊号を含んだメモリアルバックナンバーセットを販売いたします。当時の懐かしい記事やお知らせなど25年前の稲毛の街を感じることが出来る紙面のセットです。
セット内容
①1996年9月創刊号②10月号③12月号セット内容
3部セット \1,000(税込)限定30セット(申し込み先着順)

お申し込みはFAX、またはメールにて
FAX.043-256-4494
メール.info@chiba-shinbun.co.jp
①お名前②住所③連絡先を明記の上「バックナンバー」係へ
 お申し込みください。こちらから折り返しご連絡致します。
 (尚、限定数に達し次第締切ります)

※セットの3部の年月日は指定できません。
※原本古く保存状態が芳しくないため出力対応になります。
※頂いた個人情報は商品発送のためのみに使用いたします。


千葉市独自のPCR検査

千葉市は新型コロナウイルス感染拡大を受け、独自の無料PCR検査を8月5日から実施する。症状のある市民は、ネットで申込むと委託業者から検査キットが送られてくる。検体を返送すると24時間以内に結果がメールで届く仕組み。陽性の場合は委託業者が保健所への発生届を提出してくれる。利用は1人1回で1日五百件が上限。実施期間は今月31日迄。


2面
 
65歳以上の対象者に利用券を交付
千葉市はり・きゅう・マッサージ施設利用助成制度

 千葉市では満65歳以上の対象者に、鍼・灸・マッサージ施術費用の一部を助成している。内容は健康の保持・増進のため、希望者に「千葉市はり・きゅう・マッサージ施設利用券」を交付するサービスだが、この助成制度を知らない方も多いという。
 券の利用は指定の施設に限られ、「千葉市はり・きゅう・マッサージ施設利用券取扱施術所」は市内に300施設以上あり、鍼灸院、整骨院などで利用可能だ。施術を受ける際にこの利用券を提出すると、料金から800円が差し引かれる。1日1枚使用可能で保険診療施術の場合は利用不可。
 この制度の対象となるのは満65歳以上の千葉市民、本人の前年の給与所得または年金所得が210万円未満の方(それ以外の所得のみの方は200万円未満)。毎年4月1日以降に申請すると、1人あたり年間10枚を随時交付し、利用期間は交付年度の3月31日までとなっている。
 申請は窓口、郵送、インターネットでも可。窓口申請は各区市民総合窓口課または市民センターにて。利用者本人による申請を基本とし、申請時に必要なものは、本人が手書きで署名できない場合は印鑑、申請者の本人確認書類(健康保険証、運転免許証など)。利用者の同居親族以外の方が申請する場合は委任状、利用者の前年(4~6月に申請する場合は前々年)の所得が確認できるもの(課税証明書、遺族年金など非課税年金の場合は振込通知書など)。所得確認の書類が用意できない場合、千葉市で所得が確認できる方で課税台帳等により確認することに同意する方は不要としている。
 郵送申請は市のHPから申請書をダウンロードし必要事項を記入、自分の住所を記入した返信用封筒に切手を貼り郵送する(返信用封筒の切手の金額など詳細は問合せを)。
 電子申請は、マイナンバーカードを持っている方のみインターネットからオンライン申請が可能。オンライン申請後に審査を行い、利用券交付対象者には郵送で利用券を発行するという。
 現在、鍼や灸、マッサージ施術を受けている方、これから受けようと考えている方、
自分や家族が対象者の場合は利用券を活用してみては?
 問い合わせは区の市民総合窓口課へ。◇中央区043・221・2133◇花見川区043・275・6278◇稲毛区043・284・6121◇若葉区043・233・8133◇緑区043・292・8121◇美浜区043・270・3133。


櫻井俊雄物語  
武田弥太郎
千葉の近現代史を創った男の話

第26話「どこに消えた? コロナの脅威」

 近くで咳込む人に、バイキンマンをにらみつけるようにしていた。マスクをしていない人がいると、重罪人のように非難していた。最も危ない場所だと、パチンコ店や麻雀店を目の仇のようにしていた。たくさんの自粛警察がうまれ、
行き過ぎた活動に突き進んでいた。
 全国民がマスク着用と消毒に明け暮れ、県外への外出は自粛、飲食店も休業、経済は停滞し、持続化給付金が何回も給付された。そして、マスク不足が顕著なのは政府が後手後手だからだと、政府を強烈に批判していた。毎日の感染者数の増減に注目が集まり、第何波がやってきたと、国民の意識はコロナ一色になっていたはずだ。私たちの生活のすべてがコロナに振り回され、目の前にいる親の死に目にも会わせてもらえずじまいだったことすらあった。
 ところが、コロナが下火になったころ、ロシアがウクライナに侵攻したことで、私たちの関心は国際情勢に移り、それが安全保障や憲法改正問題に発展し、それが争点の一つになった参院選の最中に安倍元総理が銃撃で亡くなる事件まで発生し、世間の目は要人警備のあり方から宗教団体との関係を持つ政治家の非難へと、目まぐるしく移っていった。いつの間にか、コロナのことはすっかり忘れられてしまったようだ。慣れてしまったのかもしれない。
 私たちの関心が薄れた隙に、進化したコロナが襲ってきたと、俊雄は警鐘を鳴らしている。コロナも生きるのに必死だ。人間に絶滅させられまいと、
次々と姿を変えている。
 第7波がやってきた。コロナの何とか型といわれても、もう区別も理解もできない。私たちには、とにかくコロナがぶり返したという認識しかないのが正直なところだ。 ただ、各都道府県で、新規感染者数の過去最高を更新している。東京では1日に4万人の新規感染者が出ている。重傷者・死者も出ているが、人々の生活には影響は出ているようには思えない。大変なのは医療機関だけではないか。それでも報道を見る限り、かつてほどの切迫感は伝わってこない。俊雄の医療関係の知人によれば、医療の現場の緊張感は高まっているという。発熱外来の新規患者受け入れを制限せざるを得なくなっているというし、一般外来の受付を取りやめて対応しているから、通常医療に明確にしわ寄せが行っているという。
 結局、私たち自身の慣れ、警戒感のゆるみは、医療機関のひっ迫となって、私たち自身の安全確保に跳ね返ってくると俊雄は感じている。それでも、人々は活動しなければならないが、得体のしれない恐怖感は消滅したほうがいいものの、警戒態勢は万全にすべきだと言う。経口薬や特効薬が普及すればどんなコロナも普通の風邪のような扱いになるかもしれないが、それまでは緊張感をもって対応していくしかないと俊雄は話している。このまま事態の悪化に歯止めがかからなかった場合、全国的に厳しい行動制限が再び発動されかねず、それだけは何としても避けなければならない。医療にも関係している俊雄に、気の休まるときが来るのはいつになるのだろうか。


随想
懐かしのメロディー
鎌ヶ谷市・元稲毛小校長 島津幸生

 戦後の最初の歌と言えば並木路子の「リンゴの歌」がある。昭和24年頃か、70年以前になるが東京下町の小学校でだが校庭で巡回映画があり見に行ったものだ。大きな幕に美空ひばりの映画から「越後獅子の唄」「悲しき口笛」「私は街の子」が流れた。
 中学時代は橋幸夫の「潮来笠」村田英雄の「人生劇場」「王将」三橋美智也「哀愁列車」「おんな船頭唄」「おさげと花と地蔵さんと」。高校時代の音楽祭で「古城」を唄ったクラスがあり良い歌だなーと思ったものだ。その後舟木一夫の「高校三年生」が出て私たち年代の青春の思い出の曲となる。
 これらの歌をだれが作詞し作曲したかなどあまり考えなかったがNHK朝の連続ドラマ「エール」で古関裕而氏を知ることになる。彼は軍歌・戦時歌謡・戦後と昭和史を音楽で彩っている名作曲家である。私が彼の曲で好きだったのは「暁に祈る」で、歌詞は、(1)あああの顔であの声で手柄たのむと妻や子がちぎれるほどに振った旗遠い雲間にまた浮かぶ(2)ああ堂々の輸送船、さらば祖国よ栄えあれ遥かに拝む宮城の空に誓ったこの決意(3)、(4)、(5)、ああ傷ついたこの馬と飲まず喰わずの日も三日捧げた生命これまでと月の光で走り書き。
 愛馬思想を目的に募集された曲だそうだが家族との別れ、出征する兵士を見送る家族のためのようになりヒットしたと言われている。作曲者自身自分として快心の作と述べている。(古関裕而自伝鐘よ鳴り響けより)
 若い血潮の予科練のと言う予科練の歌が「若鷲の歌」と言うタイトルとは知らなかった。まさか7つボタンの優秀な予科練生が、国、親、兄弟を思い特別攻撃隊として敵艦につっこむ運命になるとは残酷な時代だ。
 JR福島駅を出ると彼がピアノを弾いている像がある。裕而はペンネーム、本名は勇治。平成元年死去。 彼の作曲数は5千曲に及ぶと言われているが千葉県に関して言えば、市川市歌、野田市歌、そして夷隅郡大多喜小学校、県立国府台高等学校、県立白井高等学校の校歌がある。校歌も年を経ると懐かしの曲となる。人により生きた場所、時代により異なるがそれぞれに人生のおもい出を甦らせてくれるのが懐かしのメロディーである。

3面

ホープウィル株式会社

ミャンマー人技能実習生送り出し機関。ミャンマーで約20年にわたり信頼を得てきた学習塾や日本語学校を母体に設立された。日本企業のニーズに即した人材育成が評価され、介護職を中心として幅広い業界に優秀なミャンマー人の実習生を送り出している。

今回、小誌編集部記者・稲しん子がお目にかかったのは、ミャンマーで日本向けの人材派遣事業を展開している「ホープウィル」のアドバイザー・河野葉子さん。なぜミャンマーだったのか、人材を送り出すために何を気をつけているのか、今後の展望は・・・など、さまざまな興味深いお話を伺ってきました。

千葉は私の地元。今後はここを拠点に
根を広げていきたいと思っています

ホテルに勤めた経験を旅行業や人材派遣業に活かしています

稲しん子(以下・稲)ミャンマーで実習生送り出し機関の「ホープウィル」を立ち上げた理由は何だったのでしょう?

河野さん(以下・河)もともとアジア地域に対して強い憧れがありました。いったんはホテル業界に就職し、バリ島にオープンしたホテルに赴任したことで、さらに「やはりアジアだ」との思いが強まりました。ホテルを辞めて起業しようというとき、
ベトナムかミャンマーかという選択肢があったのですけれど、
直感でミャンマーに決めました。

稲 直感に従って正しかったわけですね。「ホープウィル」はその時からですか?

河 その前に、まず旅行代理店を立ち上げました。次に始めたのが教育業。ミャンマー人の夫との間に生まれた子をインターナショナルスクールに入れたかったのですが、当時は学費が高くて払えなくて。それなら自分で作ってしまえと、塾と日本語学校を設立しました。旅行代理店も教育業も、ホテルで働いた経験を通して、サービスの本質を理解していますから、それが役に立っています。

ミャンマー人は日本文化や介護の仕事との親和性が高いんです

稲 日本に来ている実習生は、どのような業界で働いているのですか?

河 介護職が多いですね。介護業界は日本語検定の3級取得が受け入れ条件なのですけれど、うちはグループ内に日本語学校もあるのできちんと3級を取らせて送り出せるから、介護業界の求人に応えられるのです。それに、介護の仕事はミャンマー人に向いているんですよ。

稲 どうしてですか?

河 国民性として、人柄が優しい。熱心な仏教徒の国なんですけれど、人に何かをしてあげることで自分に功徳が積めるという考え方をする。介護の仕事はまさに功徳を積む行いですよね。だからミャンマー人には合っています。
細かい部分に配慮できて、気が利くんですよ。

稲 日本企業に紹介する人材って、それなりに優秀さが必要そうですが、人集めは大変ではありませんか?

河 立ち上げたときは知人に頼って人集めをしましたけれど、実習生が100人を超えたあたりから、募集しなくても口コミで集まるようになりました。昨年のクーデターを機にその傾向がさらに強まり、定員に対して3倍くらい集まるようになりました。なので、最初にスクリーニングというか、日本文化に馴染める性格なのかどうか、一種の適性テストを実施して選抜しています。

稲 日本に合う性格といいますと、具体的には?

河 大事な柱が二つあって、一つは協調性があるかどうか。日本人の常識からはみ出すような主張の強い子は合いません。自己主張ができない国民性なので事例としてはほとんどありませんけれど。もう一つは異文化を受け入れる資質があるかどうかです。といっても、やたら日本を絶対視するような極端な思い込みのある子は避けます。そのような子は日本に来ても我慢ばかりして楽しめない可能性があるので。自国文化と異国文化をバランスよく受け入れられることが大切です。

受け入れ先企業の特性に合わせた教育を施し送り出しています

稲 オーダーメイドで人材を育成していらっしゃるとのことですが、これは例えば介護業界なら介護業界向けの教育を施しているということですか?

河 そうです。送り出し機関は日本語教育に時間を割くものなんですけれど、ホープウィルの場合は日本語の勉強だけでなく、仕事に役立つ知識を身に付ける時間も重視しています。その部分がオーダーメイドで、中心になるのは語彙ですね。

稲 いわゆる業界用語とか、仕事の現場で使われる言葉を学ぶなど、実際に即した育成をしているんですね。介護以外に、どのような業界の受け入れ先が?

河 食品加工、建設、物流関係など、色々ですね。コロナ禍の間は止まっていた宿泊業界も受け入れが始まっています。先ほどお話ししたミャンマー人の気質は宿泊業にも向いているんですよ。お客同士の会話を邪魔しないよう給仕したりするのが上手なんです。

稲 千葉県内ではどのような状況でしょう?

河 私が福岡市とちょっとした繋がりを持っている関係で、現状として受け入れ先は九州が多いのですけれど、千葉県内では、四街道市の障害者施設(社会福祉法人翠昂会 障害者支援施設「永幸苑」)に十数人の実習生を受け入れてもらっています。今後は千葉で受け入れ先の輪を徐々に広げていき、事業の中心にしていきたいと思っています。千葉は私の地元ですから、何かあったときのフォローがしやすいので。

稲 その輪が千葉市内にも広がるといいですね。

河 これから頑張ります。27年間ミャンマーに住んでいたんですけれど、コロナ禍の影響で1年間日本にいることになって感じたのは、自分は日本にいて実習生のフォローに回る方が役に立つのかなと。向こうで私の指示が必要になった場合でも、いまはオンラインで何でもできるようになったでしょう? それもあって、拠点を地元の千葉に移そうかと考えています。

稲 それはきっと千葉の人にとっても嬉しいと思います。今日はありがとうございました。




住まいの救急社!
漏った、詰まった、壊れたの修理は笑顔で参上
地元のリフォーム工事店(有)マイケン

まだ雨を心配してお出かけですか 

 梅雨もようやく明けて本格的な夏がやってきます。
 夏はにわか雨のシーズンです。ベランダにアルミの庇を作ると出かけて居てもせっかく洗った洗濯物の心配はいりません。工事はたった1日で完了します。
 その他、外だけではなく家の内部も和室を洋室に変えたり棚を吊ったり、今まで使っていなかった空間を有効に使ってリフォームができます。
マイケンに相談してみてください。アイデアいっぱいのリフォームを提案してくれます。

社長のひとり言
『自立心』
 一人暮らしを始めて1年が経ちました。それまでは身の回りのことはすべて人任せでした。自分で行うようになり一つ一つ何とかできるようになり一人暮らしの人生に少し自信がついてきました。
 これって普通の人にとっては当たり前のことと思いますが私にとっては自立心が芽生えたと思っています。
 でもまだ自立できないものが一つあります。それはこれからお金儲けが上手になり経済的にも自信をつけて自立心を付けたいです。

※連絡先・千葉市稲毛区小中台町1201~14 ℡043・207・7122


2022年8月号4面~8面

4面

全面広告

5面

モノレールストーリー
幸せもとめて
吉成 庸子

 由香は25才。千葉の千城台のアパートで婚約者と暮らしている。故里は遠い山形。両親と祖母と弟と一家で仲良く暮らしていたが、祖母が亡くなり、追いかける様に母も病死してしまった。
 父は母の死後、酒びたりになってしまい、酒場の女の人と、親しくなりほとんど家に帰らなくなってしまった。丁度短大を卒業した時だったので、一つしか違わない弟に「東京に行って働きたい」と相談すると、弟は「そうしなよ。もう父ちゃんはいないものと思うことにする。
実は俺は農学校で同級だった光枝さんと結婚することに決めた。そして我が家の田畑をしっかり守っていく」と、力強く宣言した。「そう、じゃ私、安心して東京へ行くね」。そして由香は学校の恩師の紹介で、東京の下町にある製紙会社で事務として働き始めた。
 会社には男子寮・女子寮と住み込みでも働ける様になっていた。事務職は由香一人で後は殆ど工場勤務の人達だったが。勤めだして半年も過ぎないうち、由香に恋人が出来た。
 会社の取引先の人で千葉県人。五才年上だったが優しい人なので、由香はプロポーズをすぐ承諾し、彼のすすめにより会社を退社、彼の住む千葉へ越したのだった。
 彼は結婚してみるとかなり我ままで、「働きに出るな」と由香に命令した。マンションは結婚と同時に彼弘章の両親が買ってくれたものだ。父親が製材会社を経営しているとかで、お金はあるらしい。
 結婚してみると弘章は人が変わった様に由香を束縛しだした。そして気に入らない事があると暴力を振るい始めた。そんな由香の唯一の楽しみは千葉で初めて見たモノレールに乗る事だった。
 モノレールに乗って窓の外をのぞくといろんな物が目に入ってくる。空を眺めれば青い空と白い雲が仰ぎみれるし、下をのぞくと動物公園の近くでは馬まで見える。
 二、三時間使って、由香はモノレールに乗り続けた。結局彼に知れてしまい「男が出来たのだろう」とひどい暴力を受けた。逃げ出したものの、行く当てもない。鼻血のこびりついた、はれ上がった顔のままモノレールに乗った。
 二駅位走った時だろうか? 三十才位の背の高い男性が「どうなさいました?僕がお役に立てる事があったら是非。僕の家は割りと近くです。家で良かったらキズの手当をしましょう」と言った。まるで、あやつられる様に、由香は彼の後をついて行った。
 彼の家は千城台駅近くのアパートだった。ガランとした部屋は何もなかったがきちんと片付けられ、清潔な感じがした。彼はぬれたタオルで由香のキズをやさしくぬぐい氷でひやしてくれた。
「僕は北原和人。サラリーマンです。五年間暮らした女房と別れ、
このアパートに越して来たのです。これまでも何度か貴方をモノレールで見かけていました。いつもは楽し気に窓の外を眺めている貴女を好ましく見ていたのですが今日はビックリしました。一体何が起こったのですか?」と聞く。
 由香はワッと声をあげて泣きだしてしまった。そしてそして夫がDVで何かにつけ疑われ、今日も暴力がおさまらないので家から逃げ出しポケットに入っていた小銭でモノレールに逃げ込んだと話した。「かわいそうに」そう言ってから、「こんな所で良かったらここに居て下さい」と優しく言った。由香の胸の中いっぱいにここ何年も味わったことのない温かいものが生まれて、祖母や両親達と暮らしていた頃の様な気持ちが生まれてきた。
 由香の夫は探し回った末すぐに由香を見つけ「やっぱり男がいたんだな」となじった上、さんざんなぐった。丁度北原が帰宅して、由香を助けたが由香は失神していて病院へ運ばれた。近所の人の通報で弘章は警察につかまった。夫婦同士の事と主張する彼に警察は冷静に対応してくれた。
 由香の腕は折られ、
頭にも大きなキズがあり、肋骨も3本も折れていたのだ。夫には結婚歴があり、前妻もDVのため別れていったのだそうだ。彼の両親が由香との結婚をすぐ許したのも理解出来た。
 同じマンションの人の証言もあり、由香の離婚は成立し三ヶ月の病院生活を経て、
北原の家に身を寄せている。「僕は妻に男を作られて、家を出された意気地ない男なんだ。こんな男でよければ、是非結婚して欲しい」。北原がプロポーズしたのは、退院の夜だった。そして二人は来春結婚する事となったのだ。
 北原は「僕もモノレール大好きなのさ。二人で思い切り乗ろうよ。来年の春はモノレールの上から、お花見をしよう」と優しく言う。神様が私に本当の幸せをくれたのね。ありがとう、と心の中でそっとつぶやく由香だった。春はもうすぐだ。


千葉市図書館の本
ペリエ稲毛で返却

 千葉市図書館から貸し出した雑誌、本の返却用ブックポストがペリエ稲毛に設置された。これによって買い物、通勤、通学途中のついでに本が返却できるようになった。設置場所はペリエ稲毛コムスクエア1の「Zoff」「くまざわ書店」の近く。ただしビデオ・DVD・CD・カセットテープ・紙芝居や本や雑誌の付録にDVD・CDの付いているもの、千葉市以外の図書館から借りたものの返却は不可。 


東金でぶどう狩りを満喫!
 
ぶどうの産地と言えばやはり山梨県が頭に浮かぶが、実は千葉にもぶどう狩りが楽しめるスポットがある。東金市松之郷地区には7軒のぶどう観光農園があり、たくさんの品種を育てている。
 ぶどうの王様と言われる「巨峰」は定番の品種、甘みが強くジューシーで人気ナンバーワン。また小粒ながら独特の甘みが特徴の「バッファロー」も多くの観光客のお目当てになっている。収穫時期が比較的早めの「ヒムロットシードレス」はぶどう狩りシーズンの幕開けを告げる人気品種。8月上旬から収穫が始まり子どもの夏休みと時期も合う。そして昨今話題の種なし、皮のまま食べられる「シャインマスカット」はここでも注目の存在。
「やはり巨峰や藤稔といったお馴染みの品種が人気ですが、最近はシャインマスカットに関する問合せは多いですね」と語るのは東金市松之郷ぶどう園組合の橋本さん。
 山梨まで行かなくても、ぶどう狩りが楽しめる東金市松之郷ぶどう郷は千葉市内から車で1時間足らず。コロナ対策も万全、是非この夏訪れてみてはいかがでしょう。




6面

先月のアンケートテーマ「我が家の定番料理」

 先月のアンケートテーマは「我が家の定番料理」でした。たくさんのお葉書やメール、ありがとうございました。簡単アイデア料理もお寄せいただいたので、早速試してみたいと思います。

麺類・カレー・中華・鍋・煮物

◎麺類

うちの夏の定番料理は麺類です。簡単で直ぐに食べれるのが嬉しいです。主に素麺、冷やし中華はいつも食べます(高洲・原隆子)。ペペロンチーノです。にんにく、赤唐辛子、ベーコン、たまねぎで節約・時短・うまいを実現します!(穴川・田村秀二)。夏になると大皿に具だくさんの冷やし中華を作ります。中でもクラゲ、裂いた蒸し鶏は欠かせません。色もきれいです(みつわ台・黒沢博子)。夏の定番は冷やし中華です(天台・山本信夫・富子)。定番料理は特にありません。得意料理は自家製天ぷらそば、うどんです(妻が作ったもの)(浜野・柳澤範光)。

◎カレー

暑い夏はニンニクをたっぷり使った辛口カレー。材料がトロトロ状態になるまでじっくり煮込み、食欲のない時でもペロリと…。元気がでます(高洲・横山由美子)。カレー。夏・冬美味しいです(高洲・高橋幸子)。今の季節は専らドライカレーが多いです。辛さを変えることで大人も子供も同じ食材で楽にご飯作りが出来ます(小仲台・古藤毅)。

◎中華料理

冷蔵庫の中の残り物を見て献立を考えます。特に定番であり、得意であり節約しながらも時短で作れるチャーハンです。塩コショウのみのシンプルな味付けです。夏の時は素麺と冷やし中華が加わります(高洲・原國臣)。季節により違いますがマーボ豆腐、いなり寿司など(稲毛東・渡邊幸子)。昼食時、おかずが欲しい時ニラ玉を作ります(あやめ台・杉崎勝)

◎鍋料理・煮物

四季を問わず魚肉と野菜・卵中心の鍋料理です。他に猛暑の際は乳製品・そうめんなどで補強します(検見川・荒木昭治)。今の時期は「新生姜の煮物」「枝豆の煮物」「コンブと山椒の実の煮物」を作ります(あやめ台・一森万亀美)。ぜんまいとさつまあげと糸こんにゃくの煮物です。最高のご飯のおともです(六方・泉谷正誼)。白菜と豚肉のミルフィーユ鍋です。簡単で美味しいから冬になるとよくやります(高洲・小坂孝一)。豚の角煮(稲毛東・西村くみ)。

◎手巻き寿し・肉巻き・野菜巻き

お客さんが来た時は魚屋さんで好きな魚を買って来て酢飯と海苔と魚をテーブルに用意し、みんなで好みの手巻きを巻いて食べています(千城台南・匿名)。巻き物。ロールキャベツ、豚肉で色々な食品を巻き、焼き甘辛味にしていただいてます(四街道・粟村道生)。

◎揚げ物

我が家の定番料理のお魚はアジのフライかイワシの煮付け(あやめ台・藤原健次)。我が家の得意料理は「サッポロポテト揚げ」です。春巻きの皮だけ買えばあとは常備してある「じゃがいも」「チーズ」「コーン缶」があればすぐにできる揚げ物なので簡単でおいしいですよ。ちなみにじゃが芋はレンチンしてつぶしチーズとコーンを芯にして春巻きの皮で包んで油で揚げるだけ(若松・佐藤清美)。揚げずにから揚げ・カツ(油で揚げずにトースターで焼く)、カレー、煮物、ロールキャベツ、こんぶ巻(鯖かイワシ)、レトルトハンバーグ。とにかくいかに簡単に(高洲・グレープ)。唐揚げ。鶏肉を醤油、にんにく、しょうがで朝から漬け込みます(穴川・川上美恵子)。普通のコロッケに飽きた時、タラのポテトコロッケを作ります。ポテトに茹でた生タラと玉ネギみじん切り(炒めておく)とパセリを混ぜ込んで。お肉よりサッパリ感があります(小仲台・田渕良子)。 

◎サラダなど

コロナ太りでダイエット中の我が家の定番料理はもっぱらサラダ中心とむね肉です。1cmぐらいの細切りにして片栗粉をまぶし沸騰したお湯に入れ、出来上がったらザルにあげる。レタス・トマト・キュウリを飾った皿に肉をのせ上にシソやみょうがをのせタレ(ポン酢+タバスコ)を混ぜ上からかける。そえたサラダは好みのドレッシング。ピリ辛でさっぱり。夏の定番料理です(千城台東・榊原弓子)。人参を皮むき器で長くむき1~2分茹で玉葱のスライス、水に戻したレーズンを混ぜドレッシングで食す。簡単で美味しいですヨ。友人2人にも伝授。2人の得意料理にもなっているようですよ(高洲・つむてん)。私は高齢なので手の込んだお料理は作れませんが緑黄野菜(トマト、キャベツの千切)ブロッコリーを茹でたものを食べやすい大きさに切りゴマダレをかけて食べたり、海藻類に味をつけて食べています。もちろん肉類も魚も食べてます(長沼・長澤美和子)。

◎その他

はっきり言って手抜き料理です。鉄板焼き。でも特徴はタレ。バンコク生活が長いのでナンプラ醤油がベースです。嫌いな人はあの魚臭い魚醤は受け付けませんが我が家は誰でも大好き。鷹の爪を細かく切って漬け置き辛味にします。ナンプラは上野のアメ横地下のアジア食材店から「味露・ミロ」を買い置きします。鉄板焼きの具は和牛や魚、野菜、シーフードなどごちゃまぜ。タレの味でどれもごちゃまぜの味!!(高洲・大内健司)。これと言ってないですが2人で話し合って作る事が一番かと思います。お互いの意見を聞く事かな?(千草台・クロちゃん)。

※一部抜粋して掲載

7面

●園生十字路歩道橋 
 稲毛駅から穴川方面に向かった園生十字路に架かる歩道橋が老朽化のため修繕工事中です。交差点が大きいのと、小さな路地の出口も含んだ特殊な形状のため歩道橋の役割は大きいはず。現在歩道橋が壁のような物で覆われ、交差点全体の見通しが良くないと感じます。
橋が架かっているのは上部なのでそんなはずはないのですが、
階段部分も含め全体に壁があるせいでしょうか。写真も撮りました。いかがでしょうか。早く工事が終わってほしいものです。
(稲毛区・殿様カレー)

●ハシビロコウ
 
 先日、家族で上野動物園に行ってきましたが、残念ながらパンダはお昼寝中でした。
水辺にいたハシビロコウを撮影したら、なんだか短足に見えてかわいかったので投稿します。
  (中央区・たか)

●スリッパ

 昔はスリッパを使用する病院が多かったが、最近は土足のまま入れる病院が多い。
私が28年近く通っていた歯科医院はスリッパを重ねて棚に入れるので汚い床の上を歩くと同じになってしまう。数か月前に変えた歯科医院は土足で入れる。スリッパ使用の病院に通っていたがきれいで土足で入れる病院ができたので変えてしまった。
 コロナなどにも注意するため不衛生なのでスリッパは止めて欲しい。妹が入った老人ホームもスリッパだがコロナで消毒・マスクと騒いでいるがスリッパを止めて貰いたい。スリッパを持った手で食物をいじれば不衛生で病気もうつってしまう。頭隠して尻隠さずである。
  (花園・岩井秀夫)

●おぬまさんのイベントに行きました

 7月号に掲載されていた住まい工房おぬまさんのイベントに行ってきました。あいにくの天気でしたが出かけてみました。
イベントは移動販売なども来ていて楽しく、アットホームな感じでした。ご近所でこんなイベントがあると遠出しなくてよいし、屋外なので感染の不安も少なく助かります。思いがけず素敵な食器をいただき、家族も喜んでいました。
 (天台・たみちゃん)
    
●水族館誘致

 先月号の「今月の人」で、千葉市に水族館を誘致していると知りました。水族館があれば千葉がもっとにぎわうと思うのでとても楽しみです。ぜひ実現させてほしいです。
 (稲毛東・田中ゆう)

●読者の声への投稿はハガキ・FAX・メールで。
稲スポ

 去る6月11日(土)、千葉市若葉区にある千葉市民ゴルフ場において「第1回若葉区長杯」ゴルフコンペが行われた。
 当日は天気にも恵まれ、絶好のコンディションの中総勢54名の腕自慢のゴルファー達が参加し大会を楽しんだ。好プレー続出の中、大いに盛り上がった記念すべき第1回の優勝者は美浜区在住の安本一史さん。安本さんには齋木久美子区長から区長杯優勝トロフィーが贈られた。また3番ホールにてホールインワンを達成した東京都在住の境美玲さんにはお米10㎏とゴルフボールが贈られた。


市船15年振り甲子園
 第104回全国高等学校野球選手権千葉大会は先月27日、千葉市美浜区のZOZOマリンスタジアムで決勝戦が行われ、市立船橋(船橋市)が木更津総合(木更津市)を13ー6で破り15年振り6回目の優勝、6日に甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する全国高等学校野球選手権大会の出場を決めた。市立船橋は初回に先制するもその裏すぐに木更津総合に逆転を許す展開。しかし4回に谷藤の適時打で逆転すると、その後は試合を優位に進め1点差の8回は2死からの猛攻で4点を奪い、更に9回には双子の森本兄弟の兄森本哲太が試合を決定づけるランニングホームランを放つ。投げては左腕エース弟の森本哲星が16安打を浴びるも意地の完投勝利で甲子園を決めた。市立船橋は2007年、現中日の岩嵜投手を擁して出場して以来15年振りの出場。千葉県勢47年振りの全国制覇を狙う。
◆決勝
市立船橋(船橋市)
100203043=13
200003001=6
木更津総合(木更津市)


鎌スタでファイターズを応援しよう!

 鎌ヶ谷市の鎌ヶ谷スタジアムを本拠地にする北海道日本ハムファイターズのファームは公式戦チケットを稲毛新聞読者にプレゼント。


8面
市民ガイド


◎第63回日本人間ドック学会学術大会市民公開講座(You Tube Live配信)「親子で考えるがん予防ワクチン」
子宮頸がんは早期発見・早期治療により予後改善を望めるがんであり、HPVワクチンは発症予防を図ります。今回の市民公開講座では、子宮頸がんのリスクやHPVワクチンについて正しい情報を発信し、接種対象者や接種を見守る親御さんをはじめ市民のみなさんに考えてもらうきっかけを提供します。
▼開催方法①学会現地会場からYou Tube Liveにて配信▼期日:2022年9月3日(土)14:00~15:30▼開催方法②アーカイブ配信▼期日:2022年9月12日(月)~2022年9月30日(金)▼参加費:無料▼講座内容【講演1】制度について「がん予防の日本の現状」/講師:林伸彦院長(FMF胎児クリニック東京ベイ幕張)【講演2】メディカルについて「みんなで知ろう!HPVワクチン」/講師:大塚聡代先生(千葉大学医学部附属病院 婦人科・周産期母性科)【トークセッション】※質疑応答あり/林伸彦院長(講演1講師)・大塚聡代先生(講演2講師)・大和田葉月(市内学生)・小亀さおり(親世代市民)※視聴はQRコードもしくはhttps://www.dock63.jp/public.htmlから



◎千葉市美術館
つくりかけラボ08 堀由樹子 えのぐの森
つくりかけラボは、「五感でたのしむ」「素材にふれる」「コミュニケーションがはじまる」いずれかのテーマに沿った公開制作やワークショップを通して空間を作り上げていく、参加・体験型のアーティストプロジェクト。いつでも誰でも、空間が変化し続けるクリエイティブな「つくりかけ」を楽しみ、アートに関わることができる表現の場です。今回は、千葉市で育ち、現在も市内にアトリエを構える画家の堀由樹子さんをお迎えします。
▼会期:現在開催中~2022年10月2日(日)
※休館日・休室日:8月1日(月)/9月5日(月)▼観覧料:無料▼主催:千葉市美術館▼会場:千葉市美術館4階子どもアトリエ▼問合せ:℡043-221-2311


◎千葉みなと『さんばしまつり』
縁日屋台やキッチンカーの出店、ビアフェスをはじめ、バスケのフリースローや小型モビリティ等の体験イベントに、ダンス・ライブなどパフォーマーによるステージや、夜ならではの特別イベントも予定されています。
▼開催日時:令和4年9月4日(日)13:00~21:00(荒天等により順延の場合、令和4年10月30日)▼場所:千葉みなと「さんばしひろば」(ケーズハーバー前)▼主催:千葉市みなと活性化協議会(事務局:千葉市都市局都市部交通政策課)※詳しくは公式WEBページhttps://chibaminato.jp/sanbashimatsuriへ。または「さんばしまつり」で検索。


◎千葉県文化会館
「バックステージ探検ツアー」
舞台の裏側の見学や、照明・音響の機材操作を体験▼開催日:2022年8月19日(金)①10:30~11:30②13:30~14:30▼会場:大ホール▼入場料:無料▼定員:各回10名程度▼申込み:会館事務室まで直接か、電話043-222-0201、FAX043-227-0763、メールchiba@cbs.or.jpへ。申込の際は①保護者氏名(ふりがな)②年齢③住所④電話番号⑤希望時間⑥お子様の氏名(ふりがな)⑦お子様の年齢を記入▼締切:8月12日(金)※小学生参加は保護者同伴必要。※未就学児は参加不可。

◎ギャラリー古島
「佐野猛・曜子 ガラス展」
▼期日:7月25日(月)~9月1日(木)※休廊9月8日(木)※夏季休廊:9月2日(金)~9月12日(月)▼場所:千葉市中央区春日2-25-11古島籐家具店2階(JR西千葉駅西友側徒歩1分)℡043-243-3313
※市民ガイドの掲載内容は2022年7月末時点での情報です。コロナ感染拡大の影響により変更になる場合もございますので、お出かけ前にご確認ください。


今月の人

パッチワーク教室を30年「通ってくれる方がいる限り続けたい」
公益財団法人日本手芸普及協会 パッチワーク指導員 
こっとん来夢主宰
中村 直美さん (75)千葉市中央区在住

 千葉市内でパッチワーク教室を営む中村直美さんは、指導員として今年30周年の節目を迎えた。今年6月には教室展とリーダーグループの作品展、中村さん個人の30周年記念展示会を合同開催。千葉市美術館内の会場に並べられた多くの大作は来場者を魅了した。
 洋裁学校で習得した技術を生かし「こっとん来夢」を開業したのは1985年。当初は自身がデザイン・制作した綿製の洋服や小物を販売していた。その後、パッチワーク指導員の資格を取得し教室を始めたのが30年前で、公民館での講座や毎年の展示会開催など地道な活動を続けてきた中村さん。生徒数は多いときで100人を超えていたころもあったと振り返った。
 教室内に展示された大きなキルトは見事な色合いで、グラデーションの繊細さやパーツの小ささに驚かされた。中村さんによると、パッチワーク制作は根気が必要で作品によっては何カ月も費やすのだとか。「模様には何千種類ものパターンがあり、その中から初心者はまずパターン通りに製図を学んで制作します。そして次のステップでは自分でデザインできるようになります。同じ模様でも人によって配色が違うので、作品には個性が出るところが魅力。8割が配色、2割が技術と言われていますから、裁縫が得意でない方でも大丈夫ですよ」と笑顔。
「こっとん来夢」では、講師免状取得コース、好きなものを制作する自由コース、パーツから手づくりする本格的な吊るし雛コースがあり、初心者から講師を目指す方まで自分に合ったコースを選択できる。現在、教室には50代から80代の約40名が在籍し、千葉市内だけでなく近隣の市や遠方では館山市から通っている生徒さんも。
 常に新しいことを学び取り入れている中村さんの下には、講師免状取得後も引き続き通う方が多いという。一緒にお茶を飲んだり、おしゃべりしたりと長年楽しい時間を積み重ね、生徒さんたちにとって教室は自宅以外のもう一つの居場所になっているのだろう。写真の背景に飾られているのはフレンドシップキルト。それぞれが作った名前入りのキルトをつなぎ合わせたもので、ここで育まれた絆が感じられる作品だ。
 中村さんの原動力となっているのは、ともに活動してきた生徒さんたちの存在と、編み物が好きだった祖母の思い出。家に人が集まり楽しく編み物をしている光景が今でも心に残っているという。「私のライフワークはご高齢の方にパッチワークを楽しんでもらうこと。通ってくださる方がいる限りこの教室を続けていきたい」と話した。 
◇こっとん来夢◇千葉市中央区新田町27-8◇℡043-243-3050

 
編集部のつぶやき

先月の「編集部のつぶやき」は車を運転しているときにイライラするのは更年期なのか…という話でしたが、私の場合、イライラではなく、涼しい部屋にいても急に暑くなったり、息苦しくなったり、何かあったわけでもないのに突然、気分が落ち込んだりします。調べてみたところ、これらもどうやら更年期の症状の一種だとか。
 人によって症状は違うようですね。そういえば、私の母は過去にとてもイライラした時期があったと聞いています。そのころ、父には「私のイライラは更年期の症状だから、お父さんに当たってしまったらごめんね」と伝えていたそうです。そして、ある程度の年齢を過ぎたら自然におさまったと言っていました。
家族や職場の人には、前もって更年期であることや症状を伝えておいて、理解を得ることも大切かもしれません。
 私の症状について、先日、稲毛駅近くの婦人科で相談したところ、漢方薬を処方されました。まだ効果はわかりませんが、不快な症状もいつかは落ち着くのだとわかれば、悩む必要はないのだと思えるようになり、少し気持ちが晴れました。やはり「病は気から」ですかね。(真)



有限会社稲毛新聞社
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千葉県千葉市稲毛区小仲台2-5-2-1001
TEL.043-256-4414
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